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【2026年物価高対応】個人でもできる!月1万円以上家計をラクにする対策例とは

最終更新: 約97分で読めます

物価高が続くなか、手取りは増えず「生活が苦しくなっている」という実感を持つ人は多いのではないでしょうか。

住宅ローンや教育費は簡単には削れませんが、固定費や日々の生活を見直すことで、個人や家庭単位でも節約やコスト削減により物価高対策が可能です。

この記事では、子育て世代の現役FPが、家計に無理なく取り入れられる対策を「固定費・食費・税金とポイント活用」の3つに絞って紹介します。実行すれば月1万円、年単位で十数万円以上の効果を発揮できるので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事でわかること

  • 毎月の固定費を見直して、家計を改善する方法
  • 毎日の食費を見直して、家計を改善する方法
  • 支出額はそのまま、ふるさと納税・キャッシュレス決済を利用して家計を改善する方法

固定費の見直し|一度対策すれば毎月自動で節約効果が続く

固定費は1回の見直しにより節約効果が持続するため、物価高対策の最優先事項です。まずは、スマホ代・光熱費・サブスク・保険の4つをチェックしてみましょう。

スマホ代|サブブランドや格安SIMへの乗り換えで月4,000〜5,000円下がる

大手キャリアで月7,000〜9,000円を支払っているなら、サブブランド・格安SIMへの乗り換えが最大の改善ポイントです。以下は代表的な4プランの一例です。

キャリア

月額(税込)

データ容量

特徴

ahamo(ドコモのサブブランド)

2,970円

30GB

5分以内通話無料・ドコモ回線

povo2.0(auのサブブランド)

2,164円

20GB

月額固定プランなし・au回線

LINEMO(Softbankのサブブランド)

2,970円

30GB

5分以内通話無料

Rakuten最強プラン

2,178円

20GB

Rakuten Linkで通話無料

※povo2.0は月額固定プランを持たないため、「データ追加60GB(90日間)6,490円」を1か月あたりに換算して掲載しています。

必要なデータ容量の目安は、家庭でWi-Fiを併用しているなら20GBあればほぼ不足することはないでしょう。実際に、著者も毎日の通勤・退勤時や昼休みにYouTubeやSNSを視聴しますが、毎月のデータ使用量は10GB前後で収まっています。

大手キャリアを使っているなら、まず同系列のサブブランドへスライドするだけで月4,000〜5,000円が下がります。家族4人なら年間で約20万円の節約効果です。

乗り換えはMNP予約番号の取得→申込→SIM到着後の設定の3ステップ。所要時間はeSIM対応のスマホなら、最速即日中に開通も可能です。自宅でできて、節約効果も大きいことからスマホ代の見直しはぜひ検討してみましょう。

光熱費|電気代とプロパンガス代の基本料金をチェック

光熱費は電気代とプロパンガス代が大きなポイントとなります。それぞれ詳しくみてみましょう。

電気代|従量電灯の契約アンペア見直しで年間4,000円超の削減

大手電力会社では、契約アンペア数によって基本料金が変わります。例えば、東北電力「従量電灯B」の基本料金は、以下のとおりです。

契約アンペア

基本料金(月額・税込)

家族人数の目安

10A

369円60銭

単身(最小限の家電)

15A

554円40銭

単身

20A

739円20銭

単身

30A

1,108円80銭

単身〜2人

40A

1,478円40銭

2〜3人

50A

1,848円00銭

3〜4人

60A

2,217円60銭

4人以上

※家族人数はあくまで目安です。同時に使用する家電の組み合わせによって最適なアンペア数は変動します。詳しくは東北電力「ご家庭のアンペアチェック」をご確認ください。

40Aを30Aに変更すれば月369円60銭、年間で約4,440円の削減です。50A→40Aでも同額が下がります。

判断の目安は「家族全員が在宅で、エアコン・電子レンジ・ドライヤー・洗濯乾燥機などを同時に使うかどうか」。同時使用が少ない家庭は、契約アンペアを下げてもブレーカーが落ちません。東北電力ならマイページまたは電話で申込可能。メーター交換は無料です。

新電力の切り替えはケース・バイ・ケース

近年、電力会社から「新電力への切り替え」を検討される方も多いと思います。新電力への切り替えは、電力料金が安くなることも、逆に高くなることもあるため、判断はケース・バイ・ケースです。

特に市場連動型プランは、燃料価格高騰時に料金が大きく上がるリスクがあります。従量電灯は電力価格に上限が設けられますが、市場連動型には上限が存在しません。原油価格が大きく変動するリスクを考慮するなら、新電力への切り替えは様子見でいいでしょう。

ガス代|プロパンガスは事業者切り替えで年間1万円下がることも

ガス代は、都市ガスとプロパンガスで状況が大きく違います。都市ガスは料金が公共料金規制下で安定しているため、見直し余地は限定的です。

一方、東北など地方での利用が多いプロパンガスは事業者ごとに料金がバラバラで、同じ地域でも事業者を変えれば月数千円下がるケースも珍しくありません。プロパンガスの料金には公的な規制がなく、事業者の言い値で決まる構造のためです。

「プロパンガス 適正価格」「LPガス 料金診断」で検索すると、無料で適正価格を診断してくれるサービスが見つかります。戸建て持家ならすぐに切り替え可能。賃貸の場合はオーナーへの相談が必要ですが、入居者からの依頼で切り替えに応じる物件も増えています。

著者の場合、オーナーが指定していた業者だと基本料金2,400円・従量料金950円/㎥でしたが、見直しにより基本料金1,800円・従量料金400円/㎥の業者に変更できました。月1㎥使用換算で、基本料金差600円+従量料金差550円=月約1,150円の節約。年間で約1万4,000円の節約となっています。

サブスクリプション|解約忘れが重なると年間数万円の支出になることも

サブスクは1つあたりは小額でも、複数積み重なると年間数万円規模になります。「契約を忘れているもの」がないか定期的にチェックしておくと安心です。確認は次の4経路を順に見ていきます。

  1. クレジットカード明細:毎月引き落とされている定額サービスを書き出す
  2. 銀行口座の引き落とし履歴:年払いのサブスクが潜んでいることがある
  3. iPhone:設定 → Apple ID → サブスクリプション
  4. Android:Google Play → アカウント → 定期購入

加えて、ドコモ・au・SoftBankのキャリア決済を使っているなら、各キャリアのマイページから利用明細を確認しましょう。

「直近3ヶ月で1回も使っていない」「サービスが重複している(音楽・動画配信)」が解約の判断基準です。本当に必要になったら再契約すればいいので、迷ったらまずは解約を検討しましょう。

YouTube Premiumなど家族が個々に利用するサービスがあれば「ファミリープラン」に変更することも選択肢に入ります。家計全体で見ると、個々が加入するよりお得です。

保険|必要保障額を試算してから「足りない分」だけかける

リスクに備える保険ですが、かけ過ぎは禁物。かえって家計をピンチにさせる原因となっていることが多々あります。

保険の見直しで一番大事なのは、「いくら必要か」を先に出すことです。多くの家庭では、保険営業マンの提案のまま多めにかけているケースが見られます。

生命保険文化センターも、必要保障額は「支出見込額(必要となる金額)−収入見込額(将来期待できる収入金額)」で算出することを推奨しています。

特に貯蓄性のある保険には要注意。将来的なリターンが魅力的に見えますが、毎月の掛け金が高く、保障も十分でないケースも少なくありません。一見無駄に見える掛け捨て保険のほうが、毎月の負担が軽く保障も多いことがあります。

自動車保険|車両保険はほどほどに。運転者の範囲は要チェック

車両保険の必要性は、車の「現在価値」と事故時の修理費用を自己資金でまかなえるかで判断します。年数が経過した車は時価が低くなり、修理や買い替え費用を保険金で賄えないことがほとんど。ローンを払い終わったタイミングなど、思い切って車両保険を外すことを検討しましょう。

また、運転者範囲を「本人限定」「夫婦限定」など実態に合わせるだけでも、年間数千円下がるケースがあります。

保険の見直しもネットや電話など自宅で完結可能。実店舗を持たないネット型の保険のほうが必要な保障を安く受けられることが多いため、自動車保険の乗り換えもおすすめです。

食費|平均と比べて「うちはどこに無駄があるか」を見極める

食費の見直しは、まず「うちの食費は平均と比べて高いか」を知るところから始めます。総務省の家計調査(2025年)によると、2人以上世帯の月平均食費は次のとおりです。

世帯人員

月平均食費

2人世帯

約79,000円

4人世帯

約103,000円

家族4人で月12万円を超えているなら、平均より2万円以上高い水準。ここに削減余地があります。逆に平均以下なら、無理な削減より「現状維持」が正解です。我慢で削るのではなく、効果が出やすい順に手をつけます。

PB商品への置き換え|中身は大手メーカー製造のものが多い

最も簡単で効果が見えやすいのが、プライベートブランド(PB)商品への置き換えです。

PB商品はメーカー商品と比べて2〜3割安く設定されているのが一般的です。大手メーカーが製造受託している商品を選べば、味も大きく劣りません。たとえばイオンのトップバリュの一部商品はキッコーマン・味の素・日清・伊藤ハム等の大手食品メーカーが製造しており、商品パッケージの「販売者」「製造者」表示で確認できます。

調味料・乾麺・冷凍食品・牛乳・パンなど、味の差を感じにくいカテゴリーからの置き換えがおすすめです。

コンビニ・外食を「我慢」ではなく「置き換え」で減らす

食費は自炊に置き換えることで大きな改善が見込まれます。毎日の昼食や、ペットボトル飲料、外食を見直せないか確認してみましょう。代表的な4パターンを、以下に示します。

置き換えパターン

今までの支出

置き換え後の支出

月の節約額

コンビニ昼食 月20回 → 自炊弁当

800円×20回=16,000円

材料300円×20回=6,000円

約10,000円

ペットボトル茶 平日毎日 → 水筒で麦茶持参

160円×20日=3,200円

茶葉代月約500円

約2,700円

コンビニ弁当 → ごはん持参+おかずだけ購入

800円×20回=16,000円

おかず500円×20回=10,000円

約6,000円

外食 週1回 → 隔週に減らす

3,500円×4回=14,000円

3,500円×2回=7,000円

約7,000円

1回あたりの節約効果は小さいですが、毎日の積み重ねで大きな効果となります。とはいえ、忙しい毎日のなか自炊に移すのは負荷が高いところです。できるところから置き換えできないか検討してみましょう。

税金とポイントで得をする|ふるさと納税とキャッシュレス

節約とは別に、「知っているだけで家計が改善する仕組み」があります。本記事では「ふるさと納税」(2,000円の自己負担で数万円分の特産品が手に入る)と「キャッシュレス決済」(支出はそのままでポイント還元が得られる)を解説します。

ふるさと納税|食費・日用品の一部を実質2,000円で賄う

ふるさと納税は、自己負担2,000円で各地の特産品を受け取れる制度です(総務省ふるさと納税ポータル)。制度を簡略的に説明すると「税金を支払う代わりに、全国の特産品を購入できる制度」ということになります。

年収・家族構成に応じて控除上限額が決まっており、目安としては次の表のとおりです。

年収

独身/共働き

夫婦+子1人

夫婦+子2人

400万円

約42,000円

約33,000円

約25,000円

500万円

約61,000円

約49,000円

約40,000円

600万円

約77,000円

約69,000円

約60,000円

700万円

約108,000円

約86,000円

約78,000円

おすすめは、お米・ティッシュペーパー・トイレットペーパーなど、日常で必ず消費するものへの活用です。「贅沢品の取り寄せ」と捉えるのではなく、「いつもの日用品を国に肩代わりしてもらう」という発想で使うと、家計改善効果が最大化します。

ワンストップ特例制度を使えば、かんたんな申請書を提出するだけでふるさと納税が完了します。

キャッシュレス決済|1サービスに集約して還元率を最大化する

ふだんの買い物は現金ではなく、キャッシュレス決済に集約するとポイント還元の面で効率的です。代表的な組み合わせの還元率は次のとおりです。

  • 楽天カード+楽天ペイ:チャージ0.5% + 支払い1.0% = 合計1.5%(条件なし)
  • 楽天ポイントカード加盟店で提示すれば、さらに最大1.0%上乗せ可能
  • PayPayカード+PayPay:基本1.0% + PayPayステップ条件達成で +0.5% = 合計1.5%(条件あり)

月の支出20万円のうち15万円をキャッシュレス化したと仮定すると、1.5%還元で月2,250円・年間で約27,000円の改善になります。利用明細により収支のチェックも容易となるため、家計管理の面からみても現金よりもキャッシュレス決済がおすすめです。

なお、ポイント目当てで不要な買い物を増やさないように注意しましょう。「いつもの支出に還元を乗せる」という発想でポイントを活用しましょう。

よくある質問

Q:物価高はいつまで続きますか?

短期的に終わる見通しは立っていません。円安と人件費上昇の構造的要因が背景にあるため、向こう数年は「上がりやすい状態」が続くと考えるのが現実的です。一時的な対応より、固定費見直しなど「効果が継続する対策」を優先しましょう。

Q:新電力に乗り換えれば安くなりますか?

必ずしもそうとは言えません。市場連動型プランは燃料価格高騰時に料金が大きく上がるリスクがあります。乗り換えを検討する前に、契約アンペアと現プランの見直しが先です。

Q:カードローンで当面をしのぐのはありですか?

おすすめしません。カードローンは年利15〜18%が一般的で、返済負担が雪だるま式に膨らむリスクがあります。一時的な資金繰りでも、まず固定費の見直しを優先してください。

Q:地方在住でも物価高対策はできますか?

十分にできます。むしろ、スマホ代(格安SIM)、プロパンガスの見直し、自動車保険の見直しなどは、地方でこそ効果が出る対策です。住居費が都市部より低い分、固定費見直しの体感メリットも大きく出ます。

Q:物価高対策として、新NISAなどの投資は始めるべきですか?

物価高対策の最優先は固定費の見直しです。新NISAなどの長期積立投資は、毎月の家計に余裕が生まれてから検討するといいでしょう。毎月の黒字額が増加したり、貯金に余裕が生まれたりしたら、少額からの資産形成を始めるのがおすすめです。

まとめ|個人でできる物価高対策を今すぐ1つ始めてみよう

物価高対策は「固定費見直し」を最優先、次点で「食費の見直し」「ふるさと納税・キャッシュレス決済」を検討してみましょう。

  • 固定費の見直し:スマホ代・電気代・ガス代・サブスク
  • 食費の最適化:昼食自炊・マイボトル・外食頻度半分
  • 税金とポイント活用:ふるさと納税で日用品を実質2,000円で/キャッシュレスで還元1.5%

すべて実行すれば月1万円どころか、月2〜3万円規模の改善も実現可能です。物価高で生活が苦しくなっている今だからこそ、固定費見直し1つからでも始めてみてください。

執筆者プロフィール

執筆:地方暮らし最適化ナビ

東北在住、30代の幼児2人を育児中。FP3級・宅建試験合格・簿記3級。共働き世帯の家計運用と固定費見直しの実体験を、子育て世代と同じ目線で発信しています。夫婦で運営する家計改善ブログです。

参考文献・出典(一次情報)