
「ガス屋の窓口って実際どうなの?」と、申し込む前に評判を確かめたくなりますよね。無料をうたうサービスほど、裏がないか気になるものです。
我が家は2025年2月、青森県の賃貸戸建てへの引っ越しでガス屋の窓口を実際に利用しました。結論、怪しさも強引な勧誘もありませんでした。不動産会社の指定業者の従量単価は1m³あたり957円。ガス屋の窓口に紹介された会社は352円で、入居前に安い会社と契約できました。年間で約1.1万円の差です。
この記事でわかること
- 実際に使って分かったガス屋の窓口の良かった点・気になった点
- 「怪しい」「しつこい」という評判の真相
- 問い合わせから開通までの実際のタイムライン
- 賃貸戸建てでガス会社を変える具体的な手順
実際に使った我が家の評価|安心して使えるサービスだった
最初から最後まで使い切った我が家の評価です。
良かった点
- 完全無料で、追加請求は一切なかった
- 連絡は希望どおりメール中心。共働き・育児中でも進められた
- 大家の委任状取得まで代行してくれた
- 灯油給湯と伝えると、条件に合うガス会社を選んで提案してくれた
気になった点
- メールマガジンが定期的に届く。停止はできる
- アパート・マンションでは入居者の希望だけでは使えない。大家の同意が前提になる
料金・対応・スピードのどれにも大きな不満はなく、「怪しいから使わない」という選択はもったいないと感じました。とはいえ、検索すると気になる言葉が並ぶのも事実です。次から1つずつ答えます。
ガス屋の窓口は怪しい?無料で使える仕組み
ガス屋の窓口について検索すると、「怪しい」「悪質」「詐欺」「なぜ無料」といったキーワードが出てきます。無料サービスへの不信感は自然な反応です。
運営費はガス会社からの紹介料でまかなわれている
ガス屋の窓口は、利用者からは1円も取りません。ガス屋の窓口を経由してガス会社と契約が成立すると、ガス会社側からガス屋の窓口に紹介料が支払われます。利用者の代わりに、契約先のガス会社が運営費を負担している構造です。
我が家の場合、追加料金も隠れた費用もなかった
実際に利用した中で、追加料金や隠れた費用は一切ありませんでした。契約成立後のガス料金は「ガス会社→自分」のシンプルな関係で、ガス屋の窓口が間に手数料を挟むこともありません。提案内容も、灯油給湯という自宅の条件に合ったものが届きました。
電話はしつこい?かかってきたのは計5回
もう1つの気になる評判が「電話がしつこいのでは」という不安です。
我が家の場合、しつこい営業電話はありませんでした。スマートフォンにかかってきた電話は計5回。どれも私がメールの返信を止めてしまったときの確認や、ガス会社の手配を進めるための連絡でした。
途中、こちらの都合でメール返信を数日保留していた時期があります。そのときは向こうから電話がかかってきて、状況確認と次のステップの案内をしてくれました。電話に出てくれたのは若い男性スタッフで、話し方は丁寧、押し付けがましさはありません。「東京向けのサービスだから、地方の客への対応はどうかな」と低めにしていた期待値が、いい意味で裏切られました。
問い合わせ時に「連絡はメール希望」と書けば、そのとおりメール中心で進めてもらえます。電話が苦手な方は最初に伝えておくのがおすすめです。
悪い評判・デメリットも確認した
良い話だけでは判断できないので、利用者として気になったデメリットと、検索で見かける不安への答えをまとめます。
アパート・マンションは入居者だけでは切り替えられない
集合住宅のガス契約は建物単位で大家と結ばれているのが一般的です。入居者一人の希望で自分の部屋だけ切り替えることはできず、大家に「建物全体で変えてほしい」と交渉する形になります。ガス屋の窓口が力を発揮するのは、我が家のような戸建てです。
対応エリアに例外がある
全国に対応していますが、市区町村によっては紹介できるガス会社がない場合があります。対象かどうかは、問い合わせの返信で分かります。無料なので、まず聞いてみるのが早いです。
切り替え後の値上げが不安なら「あんしん保証」がある
「安くなっても、あとから値上げされるのでは」という不安は、プロパンガス切り替えで最も多い心配ごとです。ガス屋の窓口には公式の保証制度「あんしん保証」があります。内容は次の2つです。
- 永久料金監視保証:ガス会社都合の不当な値上げをやめさせる
- 一年間返金保証:原油高騰など業界全体の値上げに1年間対応する
我が家にも契約後、「あんしん保証 あなたのガス料金を守ります」という案内メールが届きました。
申込から開通まで|我が家の利用の全記録
ここからは、我が家が実際に利用したときの記録です。
2025年2月、夫婦と乳幼児2人で青森県の賃貸戸建てへ引っ越しました。前の住まいは都市ガスで、ガス代は月1,200〜2,000円ほど。新居の給湯は灯油式で、ガスを使うのはコンロだけ、月の使用量は0.8m³ほどです。不動産会社の指定業者の料金は、業者の公式サイトに公開されていた料金表で確認できました。基本料金2,420円・従量単価957円。家賃が上がる引っ越しで、ガス代まで上がるのは避けたい。それが、内見の日に動いた理由です。
切替プロセスのタイムライン

日付 | できごと |
|---|---|
1/31 | 内見時に管理会社へ「指定業者は使わない」と伝える。同日ガス屋の窓口に問い合わせ |
2/3 | ガス会社2社の提案を受け取る |
2/5 | 電話で調整 |
2/8 | 管理会社の連絡先を伝え、大家の委任状取得を代行してもらう |
2/13 | ガス会社から日程調整の電話 |
2/24 | 引越し当日に開通 |
問い合わせフォームの入力は3分ほどでした。入力したのは名前と物件情報、給湯の方式です。要望欄には「連絡はメール希望」と書き添えました。
ガス屋の窓口の対応|条件を伝えると、合った提案が来た
担当者からは「ガス給湯のお家ならA社、灯油給湯のお家ならB社のほうが料金プランが安くなる」という案内を受けました。我が家は灯油給湯なので、B社での手続きを依頼。家の設備を最初に伝えたことで、自宅に合った提案を引き出せました。
大家の委任状取得も、ガス屋の窓口が管理会社経由で代行してくれました。私自身が大家に連絡したり、書類を郵送したりする必要は一切なし。「自分で大家に書類をお願いする」面倒さを完全に肩代わりしてもらえたので、これだけでも依頼する価値がありました。
紹介されたガス会社の対応|豪雪の中、スコップで掘って設置
開通工事は引越し日に合わせて行われました。当日は青森の豪雪の真っ最中で、積雪160cmを記録した日です。ガスボンベの設置場所は雪に埋もれていましたが、ガス会社の担当者はスコップで雪を掘りながら設置を進めてくれました。
もう1つ助かったのが、ガスチューブの件です。ガスレンジは購入していたのに、接続用のゴムホースを用意し忘れていました。ガス会社が動作テスト用に持参していたゴムホースを「サービスしますよ」とそのまま無償で譲ってくれました。作業もテキパキしていて、安心して任せられる印象です。
料金比較|指定業者のままなら年1.1万円高かった

項目 | 指定業者の料金 | 契約した会社(ガス屋の窓口経由) | 差額 |
|---|---|---|---|
基本料金 | 2,420円 | 1,980円 | −440円/月 |
従量単価(1m³あたり) | 957円 | 352円 | −605円/m³(−63%) |
我が家はコンロだけの月0.8m³なので、差は月900円前後、年間で約1.1万円です。
ガス給湯の家庭なら差はもっと大きくなります。日本エネルギー経済研究所石油情報センターの「プロパンガス消費実態調査」によると、東北6県の月間平均使用量は約7m³。この水準で計算すると、基本料金の差440円と従量料金の差4,235円で月4,675円、年間で約5.6万円です。
賃貸戸建てでガス会社を変える方法
我が家の切り替えがスムーズだったのは、賃貸戸建てという条件と、動いたタイミングによるところが大きいです。同じ状況の方に向けて、手順とコツをまとめます。
戸建ては個別契約だから、自分の家だけ変えられる
戸建てのガス契約は建物単位の一括契約ではなく、入居者ごとの個別契約です。大家の同意があれば、自分の家だけ別のガス会社に切り替えられます。他の世帯への影響を考えなくていいぶん、交渉のハードルは集合住宅より低くなります。
内見時・契約前が話を切り出す最大のチャンス
我が家も内見の日に「ガスは指定業者ではなく、自分で選んだ会社を使いたい」と管理会社に伝えました。嫌な顔ひとつされず、その場で内諾を得ています。
契約後だと、大家・管理会社にとって「もう契約済み」のお客さんへの提案になるため、面倒に思われるリスクが上がります。
すでに入居中なら、検針票と相場の差を添えて相談する
いま住んでいる家のガス代が高い場合は、根拠を先にそろえるのがコツです。手順は2つだけ。
- 検針票で自宅の従量単価を確認する
- 住んでいる県の平均単価と比べて、差額を書き出す
「県の平均より単価が300円高く、年間にすると2万円の差があります。ガス会社の見直しをお願いできませんか」のように、数字で伝えられる状態にしてから相談します。大家さんにとってもガス代の安さは物件の魅力になるので、根拠のある相談は無下にされにくいものです。
単価の調べ方と県別の相場は、こちらの記事にまとめてあります。
プロパンガスが高すぎる原因と対策|戸建て・賃貸別に料金を下げる方法を解説
相談する相手は、管理会社が入っている物件なら管理会社、大家さんと直接やりとりしているなら大家さんです。断られたら、そこで引き下がる判断も大切です。設備の契約が絡んでいて大家さんの一存では動かせないケースもあります。その場合は使い方での節約に切り替えつつ、契約更新のタイミングで改めて相談する道が残っています。
交渉は「お願いさせてください」の姿勢で
ガス会社を変えるには大家の同意が必要です。大家目線で考えると、慣れていない業者を新たに通すのは面倒な話です。だからこそ、丁寧にお願いする姿勢が大事になります。強気の交渉は大家との関係を悪くするだけで、得るものは少なくなります。
直接申し込みよりガス屋の窓口経由が楽だった3つの理由
自分で調べたガス会社に直接申し込んだほうが早いのでは、と思う方もいるはずです。我が家の経験では、ガス屋の窓口経由のほうが圧倒的に楽でした。
自宅の条件に合ったガス会社を選んでもらえる
ガス給湯か灯油給湯かなど、家の設備によって合うガス会社は変わります。これを自分で見極めるのは難しいところです。ガス屋の窓口は地域と条件に合わせた提案を出してくれるので、迷いがなくなります。
大家からの委任状取得を代行してくれる
戸建て賃貸でガス会社を変えるときの最大の難関は、大家からの委任状取得です。自分で大家に連絡してお願いするのは、面倒だし気も引けます。ガス屋の窓口はここを管理会社経由で代行してくれます。
複数社の比較を無料でやってもらえる
ガス屋の窓口は、地域の複数のガス会社から条件に合うものを選んで提案する仕組みです。直接1社に申し込むと比較のステップが消えるため、その会社がベストかどうか判断しづらくなります。
よくある質問
Q1. 申込から開通までどれくらいかかりますか?
我が家は問い合わせが1月31日、開通が2月24日でした。引っ越し日に開通を合わせたためで、提案自体は問い合わせから3日後に届いています。
Q2. 大家・管理会社に嫌な顔をされませんでしたか?
我が家の場合、内見時に伝えた段階でも、切り替えを口頭で確認した段階でも嫌な顔はされませんでした。大家・管理会社のスタンスにもよりますが、戸建ては比較的話を通しやすい印象です。
Q3. どの地域でも使えますか?
全国対応ですが、市区町村によっては紹介できるガス会社がない場合があります。問い合わせは無料なので、対象エリアかどうかを含めて聞いてみるのが確実です。
Q4. アパート・マンションでも使えますか?
集合住宅はガス契約が建物単位のため、入居者一人の希望では切り替えられません。大家に「建物全体で変えてほしい」と交渉する形になります。この記事の料金データは、その交渉材料として使えます。
まとめ|評判を確かめた結果、安心して使えるサービスだった
賃貸戸建てなら、ガス会社は自分の家だけ変えられます。最大のチャンスは内見時です。「指定業者ではなく自分で選んだ会社を使いたい」と先に伝えておけば、その後の話が一気にスムーズに進みます。
無料で相談できて、条件に合ったガス会社の提案から大家の委任状取得まで任せられます。プロパンガスの料金に不安があるなら、まず問い合わせだけでも試してみてください。
▼ あわせて読みたい
